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在職中の診療科が自分に合わない・・・ 未経験の診療科へ転職 GO!【前編】

看護師として、今働いている診療科が自分に合っていないかも?と感じることはありませんか。

人間関係の煩わしさや労働時間の不満といった事ではなく、純粋に担当している科がしっくりとしないという感覚。

そこで気になるのが未経験の診療科です。

どのような事をするのだろう?

そもそも転職は可能なの? という不安や、

転職に有利な資格はあるの? という疑問も浮かびます。

もし興味を抱く診療科があるなら、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

今まで気づけなかった「遣り甲斐」や「面白さ」を見つけることができるかもしれません。

ミエタイムHCキャリアは自分らしく働ける診療科を探している、あなたを応援します!

【未経験の診療科を目指すことは、本当に可能?】

はい、可能です。

しかし漠然と診療科を変えたいな、という程度では、転職はうまくいきません。

是非とも診療科を変えたい!

という強い気持ちがあるとき、仕事に取組む姿勢が異なってくるので成功します。

まずは、なぜその診療科で働きたいのかをよく考えることから始めましょう。

転職に一番大切なことは「前向きに取り組む覚悟があるか」です。

そこが未経験の診療科へ転職できる鍵になります。

一方、受け入れる病院やクリニックなどは、主に3つのことをチェックして採用を考えるようです。

・意欲的に働く姿勢があるか

・診療科目(知識や技術など)を学ぶ向上心があるか

・以前在籍していた科で身につけたスキルを新しい科でどのように活かせるか

もし、あなたが何かの資格を保持していて、新しい診療科との相性が良ければ、注目度は抜群。

転職の参考にしてください。

【自分の性格に合った診療科を選ぼう】

当たり前のことですが、診療科が変われば患者も変わります。

外科で勤務していた看護師が小児科へ転職すれば、コミュニケーションやケアの方法が変わります。

病棟勤務だった看護師が手術室へ転職すれば、器械だしのスピードや完全なチームプレイを求められます。

診療科が変わるということは、働き方が変わるとイコールです。

そこで考えるべきは、仕事の適正!

たとえば、命にかかわるハードな医療現場で働くことはプレッシャーがかかります。

そのような職場に自分の性格が合っているのか、を考えてみましょう。

ヒリヒリするような職場の方が頑張れるから好きという性格の人もいれば、リハビリ系の回復病棟で穏やかに看護する方が合っているという性格の人もいます。

突き詰めれば、未経験の診療科への転職は“自分の心が満たされる診療科を探す”という側面を持っているのです。

【未経験の診療科で働く時の心得】

今までの経験から、看護師としてある程度の知識は持っていますね。

たとえば、血圧や体温、脈拍の測定、注射や採血、点滴、体位変換、カルテの記録といったことです。

しかし未経験の診療科では、診療科目自体の経験が不足しています。

業務を一から覚える必要があり、その意味で新人といえます。

指導してくれる方が年下ということがあるかもしれません。

そこはグっと我慢して、言葉遣いや態度には気をつけてください。

教えてもらったことはメモをとる、家で復習するなど、同じ質問を二度しないように心がけましょう。

また、新しい職場になれば、そこの職場なりのルールがあります。

「前職のやり方の方がよかった」「こうすれば効率的なのに」と感じることがあるかもしれません。

しかしソレは言葉に出さず、まずは新しいやり方を覚えて慣れてください。

改善を求めるならば、その診療科にあなたが溶け込めてからにしましょう。

【可能性を広げる資格とは?】

ここでは2つ(認定看護師・専門看護師)をピックアップします。

特定看護分野のスペシャリストの資格は、とても魅力的です。

◇ 認定看護師

認定看護師とは「ある特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を用い、水準の高い看護実践ができる者」です。

いわば現場のスペシャリスト。

専門看護分野で患者に寄り添った医療を行いたい人、現場でより高いレベルの知識を学び、技術を習得したい人に向いています。

2020年度から「特定行為に係る看護師の研修制度」の活用を推進した、新たな教育制度のもと19分野が教育開始となりました。

19分野→感染管理、がん放射線療法看護、がん薬物療法看護、緩和ケア、クリティカルケア、呼吸器疾患看護、在宅ケア、手術看護、小児プライマリケア、新生児集中ケア、心不全看護、腎不全看護、生殖看護、摂食嚥下障害看護、糖尿病看護、乳がん看護、認知症看護、脳卒中看護、皮膚・排泄ケア

◇ 専門看護師

専門看護師とは専門知識・技術だけでなく、指導者・医師・患者、各機関との調整役を担うほか、教育・看護学のための研究なども行います。

いわば看護分野全体のスペシャリスト。

患者と医療機関の橋渡し的な仕事を担いたい人、論理的な面から患者とその家族をサポートしたい人、看護師の育成や看護の専門分野で研究したい人に向いています。

13分野→がん看護、精神看護、地域看護、老人看護、小児看護、母性看護、慢性疾患看護、急性・重症患者看護、感染症看護、家族看護、在宅看護、遺伝看護、災害看護

【まとめ】

自分の性格に合った診療科を探し、未経験という言葉に怖気づくことなく、あなたの転職を前に進めましょう!

資格を取得するには細かな条件があります。

経験のほかに時間も費用も必かかりますから、人生設計をしっかり立てて計画的に挑んでください。

【中編】では、一般的な診療科の「仕事内容」と、その科が「向いている人の傾向」を説明します。